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本■炎立つ(全5巻) [┗小説とか]


■出版社■講談社文庫
■作者■高橋 克彦(タカハシ カツヒコ)
■ジャンル■歴史小説
■やまる評価■★★★★★

高橋さんの東北歴史小説、『火怨』→『炎立つ』→『天をを衝く』という流れの大作の中盤です。

802年に蝦夷が平定され(昨日紹介した『火怨』)、約150年後の平安時代のお話です。

前九年の役(1051年;父(10)ちゃん恋(51)しい前九年、と暗記しましょう)
とか
後三年の役(1083年;父(10)ちゃんヤーさん(83)後三年、と暗記しましょう)
とか
中尊寺金色堂(1124年;人々(11)に(2)喜(4)び与える金色堂、と暗記しましょう)
とか
鹿ケ谷の陰謀(1177年;いいな(117)、何(7)でも話せる鹿ヶ谷、と暗記しましょう)
とか
源頼政の挙兵(1180年;人々(11)は(8)俺(0)に続け、と暗記しましょう)
とか
奥州藤原氏が滅亡(1189年;人々(11)は(8)九(9)郎を匿い滅亡に、と暗記しましょう)
とか
源頼朝、征夷大将軍に就任(1192年;いい(11)いい国(92)作ろう鎌倉幕府、と暗記しましょう)

こんなことがあった平安時代が終わるまでのお話です。歴史の授業でも、この時代はけっこう奥州・陸奥にスポットをあてて勉強したかと思いますが、単語を暗記してもその時代に何がどのように起こっていたかは全然教えてくれんもんで全然面白くないでしょ?ってことで。

前作『火怨』では、蔑まれて蹂躙されてしまった蝦夷のストーリーでした。人が人を人として扱うことを獲得するための戦いでした。けっきょくは今回も出だしは同じです、それだけ過疎地・陸奥は見下されていたと思います(陸奥だって道の奥っていう意味合いだし、蝦夷だって外敵って意味だもんなぁ..ひどいっ!)。

そんな蝦夷の熱い火と中央から来た藤原氏の極々一部の熱い漢の火が炎となって時代を駆けめぐる!そんな5冊です。

歴史で習ったとおり、負けます(ToT)
とことん奥州・陸奥は負けの歴史なのですが...中央から見ての負けであって陸奥に「生きる者の側」にとっては、意志を貫き通した勝利の歴史のように思えます。

藤原氏と陸奥が関わっていき、蝦夷の熱い心を守るために藤原氏が生き残り、金色堂を建立する程の繁栄を成し、弱者(源義経)を匿って滅亡する。あぁ..辛い。なんでもっと巧く、狡賢くやっていけないんだろうと歯がゆくなるかもしれませんが、道を外れないという、気持ちの良い、力強い意志を通してしまいます。

人と人との熱き繋がり・戦いの無常・偏見がもたらすもの・嫉妬がもたらすもの...色々なことを考えさせられますが、読中・読後感は「爽やか」なものだと思います。

こんな熱い歴史小説をホントーーーーーーーーーーっに、中高生時代に読みたかった..って思う小説でした。

それぞれの最後で泣けます!最後の方だけ4~5回は繰り返し読んでしまうくらい泣けちゃいます!ゼヒ!

ちなみに、牛若丸が源義経(源九郎義経(ゲンクロウヨシツネ))と元服・儀式をおこなったのが、ボクの家から10分の熱田神宮です!えっへん!なぜ『九郎』なのかは本を読んでネ♪

ちなみに、義経の死には謎が残ってて、宋(中国)に渡ったとか色んな説がありますが、この本では...本を読んでネ♪

ちなみに、義経のかなりの不遇っぷりから、『判官贔屓(ハンガンビイキ)』という「弱者や薄幸の者に同情し味方すること。また、その気持ち。」という言葉がうまれたそうです。『なぜ弱者・薄幸?』なのかは、本を読んでネ♪

ってことで料理は今日もおやすみです~m(_ _)m


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