本■えびす聖子(えびすみこ)(全1巻) [┗小説とか]
■出版社■幻冬舎文庫
■作者■高橋 克彦(タカハシ カツヒコ)
■ジャンル■神話?
■やまる評価■★★★★☆
高橋克彦版『古事記』です。『古事記』の名前は知らない人はいないはずだけど内容は知ってる人は、少ないだろうなぁ..
自分も「古い事が記されたもの」ってくらいしか記憶にないもの(それでも日本史選択かよっ)。
西暦712年に献上された日本最古の歴史書で上中下の全三巻。
上;序章と神話、中;初代~15代天皇、下;第16代~33代天皇(推古天皇)まで。
この神話の部分のみについての、どえらいおおまかな内容は...
~上巻の最初~
天地が作られ、様々な神が生まれ、最後にイザナギ・イザナミが生まれた。イザナギ・イザナミは日本の本州や山の神や火の神などを産むが火の神を産んで火傷してイザナミは死ぬ(国造りが途中で終わってしまう)。イザナミが住人となった黄泉の国の穢れを落とすため、単独で天照大神(アマテラスオオミカミ)、月読命(ツクヨミノミコト)、須佐之男命(スサノオノミコト)らを産む。アマテラスは天岩屋戸に閉じこもったり、スサノオはヤマタノオロチを退治したりする。
~上巻の中盤~
次にスサノオの子孫の大国主(オオクニヌシ)が登場!大国主は、因幡の白兎(いなばノしろうさぎ)との出会いや求婚や受難などの出会い・冒険・恋愛をし、少彦名神(スクナヒコナノカミ)と一緒に国造りを進めた...
~上巻の終盤~
国土が整い、大国主と子供から神々へと統治権が委譲され、紆余曲折を経て神の子孫、神武天皇が誕生して、上巻は終わる。
どえらい大まかすぎて余計にわかりにくいような...まぁこんな感じ。
さて、『えびす聖子』
『古事記』の上巻の中盤を、高橋克彦なりに解釈しています。ここまで『古事記』のことを書いてしまうと、本の内容にちょっと触れただけでも内容が分かってしまうので書かないでおきます。
ただ、幻冬舎文庫だけあって、すごく読みやすいです。中学生くらいのレベル?
『古事記』のことを知らないと、ありがちな冒険小説でしかないので、ゼヒ今回の「超大まか古事記」を読んでから読んでみてネ♪
ちなみに巻末の解説は田中麗奈タンです。
って書くと読むのが簡単そうな本に思えてくる自分はすごく失礼な気がする...
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