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本■夏と花火と私の死体 [┗小説とか]


■出版社■集英社文庫
■作者■乙一(オツイチ)
■ジャンル■ホラー?
■やまる評価■★★★★★

乙一が17歳に第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞を受賞した衝撃のデビュー作。

乙一は、1978年生まれだから自分より年下だ。年下の描くマンガはよく読むが、年下の書く小説は読みたくなかった。稚拙だと思ってたから。感情が若く、「ケッ」と思ってしまうと意固地に思ってたから。

でも違いました。間違った感情だったんす。

こいつぁ天才だ...乙一さんって呼ばなきゃ(なんか変だから止め)

読み終わった後に感じた最初の感覚がそれでした。

主人公の視点、キャラの感情、周りの景色などの動きの表現がずば抜けてるような気がします。

9歳の夏休みにある少女が死んだ。あっけなく。少女の近しい友人兄妹の少女の死語の4日間の物語。兄妹がどうなっていくのか?兄?妹?それとも他の誰か?なーんて犯人を捜す物語、ではありません。ホラーですから。じゃぁどうなんだって?呪い系でも大量殺人系でも探偵系でもないホラーだよ?どんなホラーか気になってよ!(無理矢理だ(^^;))

目に見えない何かの所為にする安易なホラーではなく、現実世界でもありそうに思えてくる「ゾォ~ッ」感があります。

わずか140頁の物語。でも乙一さんの溢れる才能がぎゅっと詰まった作品となっています。

乙一の作品はほとんどがオススメなので何から薦めようと悩みましたがこれにしておきます。まずはデビュー作から読んだってや~

ちなみに解説はあの小野不由美さんが!その点でも彼の才能が認められていることを表してるんではなかろうか?


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コメント 3

jungolgo

ちなみに乙一さんがこれを執筆した時の年齢は16歳だそうです。
天才だねこりゃ。
by jungolgo (2005-09-25 21:20) 

香穂

こんにちは、はじめまして。

そうなんですよね~あの!小野不由美さんが解説を務めるなんて、しかも超絶賛してましたよね。
スゴイとしか言えません。
by 香穂 (2006-07-29 12:27) 

やまる

だよね~、年下ながら天才間違いなし!!>jungolgoさん

はじめまして~~!さくさん♪
小野不由美さん、大好きです!はやく続きを・・・・!!!!!!!
アレ、早く続きを!、ねぇ・・・?
乙一さんのGOTHもZOOも・・・・唸るしかないような短編集ですね♪
by やまる (2006-08-01 19:56) 

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